高金利通貨のスワップ投資をしない理由

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今回は結論を先に書きます。


儲からないから


FXの不労所得と聞いて、まず思いつくのがスワップ投資ではないでしょうか。
スワップ投資とは、2国間の金利差の違いで発生する金利のことで、ポジションを保有しているだけで、もらえたり、取られたりするお金のこと。


ハイリスクなFXにおいて、安全にしかも毎日確実に増える投資として、いつも注目される投資法です。
でも、スワップ投資はそんなに安全に資産を増やせる方法ではないんですよ。さやどりと言われる手法も含めてそう感じます。


このスワップ投資の代表格はひと昔前までは豪ドル、ランドでした。


今はさらに高金利のトルコリラ、メキシコペソが人気となっています。


それぞれの金利


豪ドル 1.50%


米ドル 2.00%


南アフリカランド 6.50%


メキシコペソ 7.75%


トルコリラ  24.00%(2018年9月に17.75%から利上げ)


※スワップポイントは上記政策金利ではなく、短期金利によって各FX業者によって決定されるので、必ずしも政策金利が上昇したらスワップポイントも上昇するわけではありません。国策が安定していないトルコリラなんか特に。


トルコリラが金利で他を圧倒しています。


1万通貨あたりでスワップポイントは確実に計算できるので、


「〇万通貨保有したら、1カ月で〇〇円。ということは、年利に換算すると、〇○%。何もしないでお金が増える。」

と、捕らぬ狸の皮算用をしてうれしくなります。


私もそんな経験があります。


高金利通貨のポジションを大量に保有し、スワップポイントを大量にゲットしている人ブログなんかを見て、こんなに毎月安定した金額を得られるのか。


といううれしい気持ちになったこともあります。


実際にスワップ投資をしようとポジションを保有したこともありました。


トルコリラを保有して、これで少しずつ収入を増やしていけると思っていました。


あの時までは。その後、多額の勉強代を支払うことになろうとは・・・。


なぜ高金利通貨は高金利なのか



自国の経済だけでは、成り立たないから



すこしでも金利を上げて外貨を自国に呼び込もうとしているのです。


高金利通貨はほとんどが新興国です。そのため、自国のみで経済発展するのが非常に困難です。


また、人口は多いですが、国民の稼ぎが少ない為、他国の資金を呼び寄せる必要があります。自国に資源がある国はまだ良いですが、トルコは産油国の近くに存在するだけで、自国で石油がでません。そのため、呼び寄せる必要性が高いのです。



市場の流通が少なく、信用がないため

高金利通貨は市場の流通が少なく、信用がありません。


メジャー通貨と言われる米ドル、ユーロ、日本円はこの組み合わせだけで市場全体の取引量の40%超を占めています。


それに比べて、高金利通貨は0.数%程度の取引量しかありません。


先進国に比べれば取引量が少なく、大口の投資家が動けばすぐに変動しやすくなります。


そのため、多くの投資家に通貨を扱ってもらい、取引量を増やして通貨の安定性を高めるために、高金利にして通貨の下支えをしています。


アメリカが利上げサイクルに入った事で、新興国から資金が回収されていることからも新興国に資源が集まりにくい状況は今後もしばらくつづくでしょう。




その国がインフレ状態になっている



高金利通貨国はインフレが進んでいます。


インフレになると、その国の通貨の価値が下がっていきます。

通貨の価値が下がるということは、FXのチャート見ると右肩下がりになりますよね。



右肩下がりのチャートで、買いポジションを持っていたら損益はもちろん・・・。



スワップ投資家の持っていればいずれプラスになるという主張




スワップ投資家の方はこう書くと、


「ポジションを持っていれば利益が積み重なるから、含み損があってもいずれは損益がプラスになる。」


と、言います。


しかし、本当にそうでしょうか。


トルコリラ、南アフリカランド円のチャートを見てみると、私にはそうは思えません。
たしかにポジションを持つ時期によっては、下がってきていたチャートがたまたま戻ってきて利益が増えたということもあるでしょう。


でも、チャートが戻ってきたときにタイミングよく売却せず、ポジションを持ち続けたらどうなるでしょうか。


インフレ圧力により、また下落していきます。


つまり、莫大な余裕資金を持つか、どうなっても良い余剰資金で行う以外のスワップ投資とは、長期から超長期のスイングトレードでないと利益が出ないということです。


利益が出ないというレベルならまだいい方で、膨大の為替差損によってロスカットされる確率が高いです。


今年のトルコリラショックが記憶に新しい。


多くの投資家がロスカットをくらい、強制退場となりました。



なぜこんな危ない投資法が勧められるのか


引用:ヒロセ通商ホームページ
(ヒロセ通商の画像を貼ったことに悪意はありません。)



それは、


FXのスワップを外貨預金の金利と混同しているから


です。


よく聞くのがこんな宣伝文句です。


FXは外貨預金と比べて税金がお得


また、各FX業者が個人投資家(投資経験の浅い層)に対して、スワップポイントを全面に打ち出した宣伝をしているためです。


スワップポイントは、利益の計算がしやすいためスワップポイントのみの利益計算が容易にできます。


なので、FX業者としては、宣伝がしやすいので売り込みがしやすいのでしょう。


また、外貨預金と比較することで、FXをよくわからないけど外貨預金の経験がある層には受け入れられやすくなります。


FX業者がスワップで個人投資家をかき集める図式が、銀行が投資信託の毎月分散型商品を売りつける図式に似たものがあると感じます。


あまり商品知識がない人に対して、同じようで違うものを比較して商品を売っているように私は感じます。


高金利通貨はスプレッドも高く設定でき、FX業者が利益を得やすい通貨


各FX業者はインフレで通貨価値が下がると知りながら、スワップが貯まりやすい高金利通貨を積極的に進めているのではないでしょうか。


個人投資家のあなた。


もし、FX業者のホームページやスワップ投資を推奨しているブログなどを見て


スワップだったら楽に稼げるじゃん。


スワップでセミリタイアだ。


なんて考えてたら、それは多額の勉強代を支払うことになりますよ。


ちなみに、私が支払った勉強代は20万円でした。


先見の明がある人は、トルコリラの売りを仕掛けて利益を上げたようです。





スワップ投資をするなら、先進国が安全です。
業者も先進国のスワップポイントが高い所を選びましょう。

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